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○考えることが好きな人
今回は朝井リョウさんの『正欲』を読んでいこうと思います!
先日、朝井さんの『何者』を読んでとても面白かったので、この本も読みたいと思いました。
タイトルだけでは、どんな物語か想像できませんね・・・
どんな物語が待ち受けているのでしょうか?
気になるので、早速読んでいきたいと思います!
【あらすじ】
自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づく女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。
だがその繫がりは、”多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった。
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
いろいろ考えさせられる作品でした!
まるで哲学書を読んでいるように・・・
そして、勉強になった!
それでは、私の感想を少し書いていこうと思います。
① 事件から始まるストーリー
この物語の冒頭には、ある事件が登場します。
それは、とある男性3人が逮捕される事件です。
この物語には、たくさんの主要人物が登場します。
その主要人物には、3人の容疑者のうち2人が含まれます。
なぜ彼らが逮捕されることになったのか?
その全貌が露わになっていきます。
その過程がよく表現されていたと思います。
人間の欲望や自身の性癖との葛藤などなど・・・
他の作品にはない内容となっていました。
他の作品にはない内容となっていたからこそ、いろいろと考えさせられました!
さまざまな性癖やそれに悩む人たちの心情・・・
普段考えないことばかりでした。
とてもいい経験になりました!
② 異なった視点からの物語
この物語には、さまざまな主要人物が登場します。
どの登場人物も個性豊かです。
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づく女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
などなど、、、
そして、彼らは彼らなりに自らと周りの「性癖」と向き合います。
その描写も鮮明でした!
自らとの葛藤、周りを理解しようとする過程などなど・・・
リアル!とてもリアルで物語に引き込まれました!
なぜ、人の葛藤って、私たちの興味を惹きつけるのでしょうね?
やっぱり、自分も日常生活の中で、葛藤する機会があるからなのかなぁ?
とかとか、いろいろと考えさせられることが多くありました。
リアルな話が好きな人には、もってこいの作品となっていました!
③ それぞれの性癖
この物語には、さまざまな性癖を持った人が登場します。
例えば、水飛沫などに興奮する人や女性の涙に興奮する人などなど・・・
いわゆる、アブノーマル?な性癖の人が登場します。
いろんな性癖があるのを知ることができました。
私自身は、アブノーマルな性癖はない?です。(たぶん笑)
なので、とても新鮮な気持ちで、この作品を読むことができました。
また、それぞれが性癖で悩んでいることも分かりました。
アブノーマル故の悩みなのでしょう。
その悩みに対する葛藤が、私を物語に引き込みました!
それにしても、葛藤がよく描かれていた作品だったように思います!
私も彼らのように葛藤できるようになりたいです!
④ 性の哲学書
先ほどから、散々言っていますが、この物語を読んだことで、さまざまなことを考えさせられました。
特に性や性癖について。
これほど考えさせられた作品は他にありません!
この作品は『性の哲学書』と言っても過言ではないと思います。
それほど深い作品だったように思います。
それにしても、斬新でした・・・
いろいろと考えることがクセになりそうです!
それもいいですよね!
そして、そこに答えがないのが、さらにいい!
まさに、哲学って感じがします。
朝井さんの他の作品も読みたくなってきた・・・
【まとめ】
今回は、朝井リョウさんの『正欲』を読んでみました。
登場人物の葛藤や考えが、非常に鮮明に描写されていました。
読む手が止まりませんでした・・・
また、この作品は、いろいろと考えさせられる哲学書のような作品でした。
皆さんもこの作品を読んで、自身と向き合ってみてください!
きっと、新たな発見や気づきがあるはずです!
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