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【レビュー/評価】『プロジェクトバキア①: -BEFORE THE DAWN-湯野朱士』成果島 彩の感想

 

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こんな人におすすめ!
○葛藤の表現が好きな人
○前に進む勇気が欲しい人

 

 今回は、成果島彩さんの『プロジェクトバキア①: -BEFORE THE DAWN-湯野朱士』を読んでいこうと思います!

 

表紙には、剣を持つ男性が描かれていますね・・・

 

戦闘が起こる物語なのでしょうか?

 

内容が気になってきました!

 

それでは、早速読んでいこうと思います。

 

 

【あらすじ】


突然世の中に現れた、心を喰う化け物『BAKIA(バキア)』。

 

バキアに心を喰われた者は一切の感情を失くし、ただ息をするだけの「人形体」となる。

 

混沌とした世界に孤独を感じながら生きていた湯野朱士(ゆのあけし)は、高校へは進学せずに「特殊部隊アマテラス」を志願し入隊を果たした。

 

特殊部隊アマテラスはバキアから人々を守るために立ち上げられた部隊である。


湯野が初めての任務で目の当たりにしたのは、心を喰われ感情を失くした人形体と、それに絶望する感情のある人間。

 

そして、それに対してなにもできない自分の無力さ。


何度倒しても繰り返し発生するバキアを闇とするならば、何度でもソレと対峙するアマテラス隊は光。

 

それはまるで、幾たびも絶望し這い上がってきた己の人生と、どこか重なるものがあった。

 

アマテラス隊員として生きる道を選んだ彼は、同志たちと共に戦いながら成長し、暗い記憶と深い傷を携えながらひたすらに前へと進んでいく。

 

【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★★

 表 現 度 ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★★

 総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

主人公の成長と葛藤がよく表現されている作品でした。

 

物語の設定も魅力的でした!

 

個人的には好きな設定でした。

 

① 謎の化け物「BAKIA(バキア)」とは?

 

この物語には、「BAKIA(バキア)」という謎の化け物が登場します。

 

バキアは人の心を喰らうのだとか・・・

 

そして、バキアに心を喰われた人は一切の感情を失い、「人形体」となってしまいます。

 

人を喰らう化け物はたくさん登場しますが、心を喰らう化け物が登場する作品は読んだことがありませんでした。

 

この設定も本作を唯一無二のものとしていました。

 

なぜ、 バキアは心を喰らうのか・・・

 

なぜ、心だけ喰らい、生かしたままにするのか・・・

 

疑問が疑問を呼びます。

 

色々と設定背景を考えてみるのも、小説の醍醐味ですよね。

 

本作のように、特殊な設定の物語であればあるほど考察が捗ります!

 

これだから、小説を読むのをやめられない!

 

主人公たち「特殊部隊アマテラス」はバキアに立ち向かっていきます。

 

人々を守るために・・・

 

しかし、バキアを倒すには特殊な条件が必要となります。

 

バキアを倒す方法とは・・・?

 

本書で詳しく語られていますので、ぜひ読んでみてくださいね!

 

② 仲間との日々

 

本作では、バキアとの戦闘だけではなく、仲間との日々も鮮明に書かれていました。

 

特殊部隊「アマテラス」には、バキアを倒すことが求められます。

 

常に「人形体」となるリスクを背負っているアマテラスの隊員たち。

 

日々、バキアを倒すために厳しい訓練に明け暮れます。

 

切磋琢磨しながら成長する隊員たちと主人公。

 

そんな過酷な環境に身を置く主人公たちに求められるものがもう一つあります。

 

それは休養です!

 

隊員たちには、バキアと戦うために、しっかりと休養を取ることも求められます。

 

時には、仲間たちと休みを共にすることも大切です。

 

仲間と出かけたり、交流したり・・・

 

厳しい訓練、楽しい休暇が主人公と仲間たちの絆を深めていきます。

 

これがまた物語を深くするのよね・・・

 

人形体となるリスクを背負いながらも、互いに成長していく様子が、残酷な日々の中に光を照らしてくれていました。

 

まさに、アマテラスですね!

 

(少し上手いことを言えたかな?笑)

 

③ 主人公の成長と葛藤

 

本作で私が一番印象に残ったことがあります!

 

それは、主人公の成長と葛藤です。

 

主人公は特殊部隊アマテラスの隊員として、過酷な日々を送ります。

 

時には仲間と助け合いながら・・・

 

初めはやっぱり上手く馴染めなかったりするんですけど、隊長と隊員の協力もあって、段々と打ち解けていきます。

 

そんな日々の中、主人公はさまざまなことに気づきます。

 

とても大切なことです・・・

 

とても大切なこととは、仲間の大切さです。

 

人形体になるリスクを抱えて生きる彼らにとって、助け合える仲間はかけがえのない存在です。

 

厳しい訓練を生き抜き、時には楽しい日々を送る。

 

そんな生活が彼らの絆をより深くしていきます。

 

また、主人公はとある施設で人形体となってしまった隊員たちに出会います。

 

「自分や仲間が同じようになってしまうのではないかという恐怖」

 

「人形体となってしまう実態」

 

主人公はこれらを痛感します。

 

この出来事がきっかけで、主人公の中に葛藤が目覚めます。

 

深い深い葛藤ですので、これは実際に読んで確認して欲しい!

 

登場人物の葛藤はいつ見ても心を熱くしてくれます。

 

本作では、葛藤が物語をより深くしてくれていました!

 

期待を裏切りませんので、ぜひ読んでみてくださいね!

 

④ 決意がもたらす希望

 

とあることがきっかけで、主人公は絶望に叩き落とされてしまいます。

 

簡単には立ち直れないほどの絶望です・・・

 

しかし、絶望が絶望で終わらないのが、本作。

 

主人公は徐々に絶望から立ち上がっていきます。

 

そして、助けとなる仲間のかけがえのない存在。

 

絶望から立ち上がった主人公はとあることを決意します。

 

その決意が世界を変えていきます。

 

まるで、主人公がアマテラスとなったかのように・・・

 

主人公を絶望に叩き落とした出来事とは?

 

世界を変えるほどの決意とは?

 

心を揺さぶらせる内容でしたので、これは実際に読んで欲しい・・・

 

あなたもきっと心を揺さぶられること間違いなし!

 

ぜひ、実際にご覧あれ!

 

【まとめ】

 

今回は、成果島彩さんの『プロジェクトバキア①: -BEFORE THE DAWN-湯野朱士』を読んでみました!

 

それにしても、独特な設定がこの物語をより良いものに彩っていました。

 

また、主人公の葛藤と成長にも、ぜひ注目して欲しいです!

 

次回作も出版予定だそうです!

 

次回作はどのような内容となるのでしょうか、今から楽しみですね。

 

成果島彩さんの次回作にも、乞うご期待!

 

私も読もうと思いますので、皆さんも読んでみてくださいね!

 

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・『黒の帰り道』

 

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